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コラム

眠れない方へ~睡眠薬を飲む前に~

2019/09/18

眠剤飲みますか?

―眠れない夜の選択肢―

先週は相次いでお二人、眠れないお客様の対応をしました。
私の施術は所々痛みに近い刺激があるものの、全体的にはソフトでリズミカル、おしゃべりで盛り上がるよりはゆったり眠っていただき、副交感神経が優位になって意識が邪魔しない間に、身体の浄化を進めようと思っているのですが・・

なんとこの方々、二時間以上横になっているのにコトリともしません。
ひとりはもの静かに目は閉じているけれど意識は完全に覚醒、
もうお一人は普段お母様の介護で疲れ切っており腰が痛いとやってこられたのですが、終始お話がとまりませんでした。

あとで(私の師匠の一人でもある)整骨院院長に話したところ、「催眠導入剤飲んでたら脳が薬で化学反応して興奮しているから絶対に寝ません!」って。。。
ショッキングなお言葉( ;∀;)

もちろんご本人たちには言えません。
けれど、もしかしたら(まるっきり私の個人的見解ですが)、化学物質による興奮の結果の疲労でしばらく意識を失うかのような、そんな状態をご当人たちは“眠った”と勘違いされているのかもしれません。
「勘違いでも何でもいいから、意識を失って現実から離れたい」そんな思いにも近いのでしょう。お薬はよくないよ~、そんな当たり前なこと、切羽詰まった思いになんの益にもならないのですが、、

それにしても、どうしてこんなに眠れない人が多くなってしまったのでしょうか?

歯科で受付をしている友人が言っていました。
初診時の問診表で“現在服用中のお薬がある方は”と申告してもらうとなんと七割の方が睡眠剤、抗うつ剤の類を服用中と記載\(◎o◎)/!

みなさんそんなにもしんどい思いで仕事をされている現実が、じわじわと社会全体に当たり前のように浸透しつつあることを、社長さま、政治家の皆様は把握されているのでしょうか?
お医者様はご本人たちの辛さ、不安に寄り添い、製薬会社は医師の責任のもとにこれを大量に生産し供給しているため、おそらくその市場は拡大し続ける。。

近ごろ、過労死や虐待や、様々なハラスメントや、理性で制御できずに起こる事件の数々・・
一つ一つ背景を調べても“不可解”“信じられない”“家庭環境?”“過酷な労働環境?”といった状況は見えながらも、自身の生活をつないでいくしかない私たち。。

でも私はこのようになった社会のベースに、
あまりにも安易に薬が処方され、あるいは自由に手に入り、警戒なく服用し続けることが、各々の忍耐の限界をどんどんと下げ、それを理性や緊張で抑えるあまり生理的な睡眠までも妨げられるているのではないかと思えてなりません。

自律神経が乱れているのではなく、必死で恒常性を保とうと奮闘している自律神経を、服薬や過度な緊張が妨害しているために、仕事が終わってもベッドに入っても解任されず、休養モードに切り替われない、そこへ電光や液晶の明かりが追い打ちをかけます。

眠剤や抗うつ剤でなくても、生理痛や頭痛にいつも薬を持ち歩いている皆様、
風邪はひきはじめをいつも薬で撃退しているあなた、腰痛肩こりさえ鎮痛剤でごまかしている方、、
それらの服薬ちょっと警戒しませんか?


なぜなら本来の食べ物でない化学物質を摂り、やっかいな解毒排泄の大仕事を強いているのは、内臓にとても負担なことだからです。
腸の中で、ビタミンやホルモン、神経伝達物質を産生していると言われている腸内細菌たちはそれらの薬に居場所を汚されるばかりか、大量死滅につながり、有害微生物に対する防御力も発揮できなくなります。
感覚で感じる副作用が今日なかったとしても、体内では必ず大きな負担を被りながらなんとか処理していることを思いやっていただきたいと思います。

風邪のひき始めは仕事をセーブしましょう。
便秘や腹痛があったら食事を軽くするか、一食抜きましょう。
発熱や辛い腰痛ともなれば仕事を休むしかありません。あなたが薬常用者になったり突然倒れてしまうよりマシです、軽いうちに互いにカバーしあいましょう。


生理期間中ずっと辛い?もしくは慢性的な頭痛がありますか?
それなら食生活を見直す必要がありますね。


そしてそして、一番の睡眠導入効果は肉体を疲労させることです。

基本的に身体を懸命に動かしているとき思考活動は停止、これが脳を休める必然かつ最高の状態です。入眠するのに意識の妨害が働く余地がありません。
身体をそこまで動かす元気がない方は、リフレクソロジーすると7~8時間運動したのと同じ内臓の循環が起こると言われますから、どうぞ頼ってみてくださいね。

加えてお部屋を丁寧に掃除したり、好きなお花を飾ったり、好きなアロマをたいたり、目をつむって行ってみたい国や、好きな映画の好きなシーンを思い出したり、楽しかった時に思いを馳せ、会いたい人に会いに行ってみる、

入眠するだけが睡眠ではなく、一日の緊張を緩め、身体を休め、なりたい自分になり、好きなことをする自由時間、悲しいことを思い出して思い切り泣くのもいいと思います。何もブロックせず浮かんできたものを見つめてみましょう。

どんなことを想い、どんな風に過ごしたか、ぜひ私に教えてください。
緊張でがんじがらめになっている脳を緩ませるのは時間がかかる方もあると思いますが、眠れない動物はいません。必ず、自然に眠れるようになります。

お薬に頼る前にできる対処を一緒に考えてみませんか?