加齢臭
2020/02/18
加齢臭と体臭
防げる?防げない?
高齢になっても臭わない人は何をしているか
3時間以上のトリートメントをしていても全く寝落ちしないAちゃん。
毎週あっているというのにいつも周囲のことや身体のこと、食べ物や料理のこと、延々と話がつきませんね(私は楽しいからよいのですが、横になってよく眠れずにいられるな~)。
今日は加齢臭の話題が出ました。この頃お父さんが気にされているとのこと。
ご自分で気にされている時点で、かなりご立派であり、すでに60点までは対処できているとは思うのですが、しかし皆様、やはりその根本原因への対処はわからないので闇雲に色々な商品を買っては試してみる、を繰り返しながら不安な気持ちを解消できずにいられるのではないでしょうか?
そこで最近、やはり常連のCさんから伺ったお話を書かせていただこうと思います。
Cさんのご主人は今年80歳になられますが、「下着もマクラカバーもまーーーったく加齢臭はないの。トイレだって臭いと感じたことないわ」
実はCさんはもう20年近く動物性食品を使わず、ほぼ野菜果物、穀物、キノコ、豆芋類とこれらの加工品だけで料理をしており、お菓子の類でも化学的保存料等の添加物や合成調味料、砂糖は摂らない食生活を徹底していらっしゃいます。
子供のころは身体が弱く、貧血で倒れたり、自家中毒と診断されて入院しステロイドを随分と投与されたりし、成人してからも体力があまりなく、自分はいわゆる虚弱な体質なのだと思い込まされてきた様子。
しかし60歳でマクロビオティックに出会い、その料理を習い食事を変えてゆくに従い、身体がどんどん強く変化してきたのを感じたそうです。
もとより読書好き、勉強好きもあって、興味はマクロビオティックに留まらず、従来の医学や一般的に言われている常識とは異なる新聞記事や研究者のエッセイ、古今東西の情報を見つけては、現代社会ではマイノリティとされる面倒な事柄もどんどん試してみてはご自身の身体で真実を確信しながら、人生観が変わる体験を積み重ねてこられました。
穀菜食にしたのは60歳だったということだけ聞いても、その探求心や実践力には誰もが脱帽し、オーラを纏っていると言われたこともあるそうです。そうして学ばれたお料理の質の高さが周囲に知られ、NPO法人で子育て中のお母さん達に教えて大好評を得ているようです。
ご主人は当初、そんな奥さんの凄さや実力には全く興味なく、普通にお肉やお魚を食べたがったので、Cさんも強要せず好きな物を食べさせていました。しかしその後ご主人は脳梗塞で倒れ入院手術、そして退院しても麻痺が遺りリハビリ生活に入ります。
こうなると食事は元気な奥様に任せるしかなく、Cさんの滋養たっぷりな徹底した穀菜食を一緒に摂ることとなり、当然ながらみるみる後遺障害は回復してきました。ともに入院していた人達やご友人たちが次々亡くなってゆく中、彼だけが以前よりも健康になり、それは奥様の食事方法のおかげと認めざるを得なくなったと思います。
食事に加えてご主人がやったもう一つ大正解なことがありました。
それはウオーキングです。
既に職務を退職され、元々全く何の家事もしなかったというご主人には時間がふんだんにありました。加えて、千葉県印西市という自然豊かな土地に終の棲家を購入されていたこと、そして元来の歴史好きも目的を与えたらしく、早朝から起きて周囲を探検するかのごとく歩き回っているうち、今ではなんと日に二万五千キロも歩かれるのだそうです!
ある暑い日、たくさんの汗が出た際は紫色の汗じみが下着についたこともあったそうです。
歩くという行為は私たち動物のあらゆる筋肉や関節を生理的に動かし、内臓を循環させ、筋ポンプや呼吸を効率よく賦活します。
動物たちが体操やウオーミングアップなどせずともいつでも獲物が来れば一気に加速しけがをすることがないのは、彼らもいつも歩いて常に賦活状態にあるからなのです。
逆に、私たち人間は続けて何十分歩いているでしょう?
筋ポンプが効率的に働き、呼吸や循環、排泄などを賦活するのは、継続して40分歩いてからと言われます。五分、十分ずつ休み休みでは、循環が促進される前に何度も停滞してしまいむしろ疲れてしまうのだそうです。
一日中歩いて足がパンパン!ということがありますね。本当にぶっ通しの歩き詰めならよいのですが、私たちは電車に乗ったり座ったり買い物したりでなかなか40分(自動的にエネルギーを使わずに循環するまで)歩き続けることが滅多にないと思います。
すぐにスタミナが切れるとか、夕方になると足がむくみがちな方、週に二回でよいから、休まずに40分歩いてみてください。ふくらはぎのポンプが持続的に稼働して、重力で落ちてくる血液やリンパをしっかり上に向かって押し上げてくれるはずです。
二駅前で降りて歩くとちょうど40分くらいになるのではないでしょうか?
あ、もちろん荷物軽めで自然に手が振れる状態が理想です。
週に二回はお買い物せず、家にあるもので調理する日と決めるのも、料理上手になるコツと言われますヨ。
さて、さてやっと本題に戻りますが、、Cさんのご主人に加齢臭が全くない理由がおわかりでしょうか?
1.まず動物や化学薬品を摂らないことで、血液が汚れず、肝臓の解毒や、腸や腎臓からの排泄に負担がかかりません。ですから食事の分解、消化、代謝が滞りなく行われ、健康な若者と同様にスムーズな排泄が行われているのです。
2.歩いて血液の流れが筋ポンプでよく循環されているため、内臓が効率的に機能しているので解毒の積み残しがありません。
汗もサラサラとなり、そこではあまり細菌は繁殖しません。
これに対し、動物性食品を多く摂って運動しない方はどうでしょう?
動物の脂に含まれているコレステロールは年齢とともに血管壁に残りがちになってゆき、血管内腔が狭くなるとともに血管の弾力性がなくなってきます。
血圧が高いと言われる方は間違いなくそのような状態にあります。
それで血圧降下剤を飲んで対策したつもりになっていてはいけません!
血圧を薬で下げても血管の状態は改善されていません。
動物は皆、人間よりも体温が高いので、37度の体内では溶けにくく人間の血管内では固形となって付着しやすいのです。特に鶏は体温が39度以上あるので、意外ながら要注意です。心配な方は湯がいて脂を除いてからオメガ3のオイルをかけて召し上がることをお勧めいたします。
お肉が好きな方は特にしっかり運動をして体温をあげ、歩いて筋ポンプを働かせて血管をきれいにし、適度に汗をかいて、汗腺からも毒素の排泄をこまめにするようにしましょう。汗をかきたくないと言っても、体温調節のために常に出てきます。
そのとき臭ーい汗にならないよう、まだ寒い今のうちから少しづつ汗をかく生活をしてゆきましょう!
その少しの汗さえも臭く感じるなら、やっぱり食事の改善が時間はかかるけど確実な解決方法です。
お肉は止められない? でしたらまずはタバコ、お砂糖、お酒、食品添加物、そして飲み過ぎているかもしれないお薬を減らす努力からしてみましょう。
これらは確実に肝臓を疲れさせ、解毒機能を弱めていまい、そのしわ寄せが腸や発汗にいってしまうのです。
肝臓の数値が悪くなるのを待っている必要はありません。早く対処した方がよいに決まっていますよ!